IFSC 2023 in マレーシア レポート

今年はマレーシアの首都、クアラルンプールで第19回IFSC国際風水コンベンションが開催されました。

約150名の参加者が会場であるワンワールドホテルに集結しました。

会の冒頭、IFSAポーランド支部の設立者であり、代表を務められたマスター・ヤチェク・クリグ氏が他界されたことを発表しました。長年に渡りIFSAの運営に貢献され、玄學の中でも特に易に魅了され、研究を重ねられてきました。玄學を研究する同志として、また日本支部代表として、心よりご冥福をお祈りいたします。

今年のテーマは「玄學における時間の重要性 – 九運に焦点を当てる」と題し、2024年2月に切り替わる玄空飛星派が用いる時間軸「三元九運」が八運から九運へと切り替わり、新たな20年が始まります。

運が切り替わることで地球、社会、また私たちの生活にどのような変化が起こるのかについてのプレゼンテーション、議論が繰り広げられました。

風水、四柱推命、易、擇日など分野は様々で、運が切り替わると地球上のエネルギーがどのように変化するのかを予測しました。

なぜなら三元九運は180年のサイクルであるため、誰一人として180年前の九運時に生きていた人は誰一人としていないからです。

「時」とは何か?時という漢字は「日」と「土」と「寸」の3つの文字から構成されます。

「日」は太陽を、「土」は地球、そして「寸」は単位や計測を意味することから、太陽と地球の運行を意味します。

「時計」は、天と地の運行を計る正に道具であり、かつては影の長さを計ることで一日の時を計っていました。

「時」を言い換えると「天地」となり、天と地の間に立つ「人」がその影響を受けることになります。これは「天時地利人和」にも置き換えられます。

「時」は変化を意味します。「易」は「変化の書」とも訳されるように、変化し続けることを意味します。

玄學には人生のサイクルを表すものとして、「十二長生運」という概念があります。

長生・沐浴・冠帯・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養の12の運に当てはめ、人が生まれて成長し、絶頂期を迎え、やがて衰退し、病に倒れ、死を迎え、また受胎し新たな生を受けるという循環で、これも正に「時」による変化を表しています。

より充実した人生を送るための四つの領域「丁・財・貴・壽」「丁」は、人丁で子孫繁栄、「財」は財禄で給与や財産、「貴」は職業や地位、「壽」は長寿を意味し、風水はこれらを増進してくれる空間づくりといえます。

下元九運の予測として、九運は離卦(火行)で中女を象徴することから、40代以上の女性が活躍するという意見が多くみられました。

実際に180年前の下元九運の時代に、イギリスではヴィクトリア女王が1837年から1901までイギリスを統治していました。この時代のイギリスは、産業革命による経済発展が成熟した絶頂期でもありました。

 

また、清王朝の時代には、西太后が1861年(下元九運)に辛酉政変で権力を手にし、皇太后として君臨したという史実を見ても、中女に焦点が当てられることが予測されます。

 

離卦は火行で、火は金を剋することから、金行を象徴する呼吸器の疾患に関するパンデミックが再来するとも予測されます。

その他にも社会、経済、産業、政治、文化についての予測が発表され、とても充実したコンベンションとなりました。

そして、来年の記念すべき第20回IFSC国際風水コンベンションの開催国は、グランドマスター・レイモンド・ローの本拠地 “香港”に決定しました!!