IFSC 2017 in マニラ レポート
IFSCは2004年にIFSA(Internatinal Feng Shui Association)のサポートによってはじめられた、毎年開催される2日間の風水コンベンションです。
世界で最も尊敬される風水マスターや、五術に関する専門家が一同に介し、風水の普遍性、時代や文化を超え、現在、そして未来へとつながる知識や研究結果を発表する場となっています。
日本において”風水”という言葉は、近年、様々な解釈で使われています。
誤解を避けるためにもIFSAとしての”風水”という言葉の定義をお伝えする必要があるでしょう。
14回目の開催となる今年は、フィリピンのマニラで11月18日 19日に開催され、世界中から参加者が集まり、積極的な議論がなされました。
また、4人のグランドマスターを始めとして、22人の登壇者が、それぞれの研究内容を発表いたしました。(主な研究発表に関しては下記参照)
特筆すべき点としては、日本とも非常に関係の深い、グランドマスター レイモンド・ロー氏が、奇門遁甲について独自の解釈を展開し、奇門遁甲に関しては公的な場での初めての講義をおこなったということ、IFSA Japan代表であり、グランドマスター達からも絶大な信頼を寄せられている五術家の山道帰一氏が、日本がIFSC2018の開催国であり、2018年12月1日2日に岡山で開催されることをふまえたスピーチをおこなったことが挙げられます。
また、開催前夜には、IFSA Japan代表の山道帰一氏と、グランドマスター3人と執行役員代表ダレン氏による臨時会議が開かれ、IFSA Japanについての報告と今後の展開に関する積極的な意見交換がおこなわれました。
その中で、非常に残念なことではありますが、IFSAの名前を無断で使用し、風水師を名乗り社会倫理に反する行為(悪徳商法)に及んだ人物や団体の情報、その経緯や被害状況の報告もおこない、IFSAという団体への誤解や、風水の社会的認識や意義の低下を避けるために、会員の社会的倫理を徹底するとともに、反する行為に及んだ人物・団体には、出入禁止の措置を取ることと、満場一致で承認、決定いたしました。この決定は、日本だけではなく、IFSA本部から、各国支部に到るまで有効となります。
IFSAの定義する”風水”とは、人間が、自分たちをとりまく自然環境、つまり世界とどのように対峙するのかという問いに対する、真摯な答えのひとつであり、
人間がよりよい環境を希求し、創り出すために、紀元前から研究されてきた学問から、編み出された”技” ”技術(Art)” を表しています。
IFSAが主催するIFSC(国際風水コンベンション)では、様々なレベルや流派の熱心な風水の実践者が、経験や知識のディスカッションをおこなうことで、その技を競い、磨き合い、スキルアップすることによって、より一層その技術を、より良い環境、社会を創り出すために役立てられるようになること、そしてこの”風水” の力、奥深さ、存在意義の、国際的理解を深めることを目的としています。
記念すべき15回目となる2018年は、日本の岡山での開催が予定されています。
世界中から風水の実践者が集まるこの大会は、風水を通じて社会貢献しようとする高い志と、向学心に燃える日本の風水実践者にとっては、非常に意義のあるものとなることでしょう。
ご参加、心よりお待ちしております。
IFSC2017マニラレポート/森田藍子
グランドマスター タン・クォーン・ヨン&マスター ゴー・グエン・リョン
近年のインテリアデザインにおける風水~技術とデザインの融合
グランドマスター ヴィンセント・コー
擇日 その歴史と成り立ち
グランドマスター ドクター スティファン・スキナー
風水 異なる流派からの統合
グランドマスター レイモンド・ロー
現代における奇門遁甲術
マスター ジャセック・クライグ
玄空大卦風水における易の役割について
マスター マリティス・アーレン
風水デザインの昔と今